刹那

ああ。また憂鬱な周期がやってまいりました。はい、久しぶりに土産話と致したい所でしたが、もうそうんな気も失せ、今や海の底、いや、マントルの真下へと沈みっぱなしですよ。はあ。まあ、こうやって太宰治の様に、ダラダラと文字を並べるのも良いですね、少し読みにくいと思いますので、文体を変えようと思います。

 

「誰ですか?そんな人の名前聞いたことないですよ。」

私は呟く。相手は私の分身である。ここは夢の世界。他に誰もいない。

これは私と、私の分身の会話を、記録した、一部の模写である。まあまあ。そう気を悪くせずに聞いてくれたまえ。

 

「なんだっけ、砂糖やら、塩やら、私に知ったことはない。」

「あいつは頭を悩ませる。悩みの種だ。もしや、闇のオーラでも吸って、それを糧に、花開いたんじゃないのか?」

 

「それは、闇の花ですな」

「本当に腹がたつ。」

 

まあ、誰の話をしているかなんてどうってことない。

どうでも良い。勝手な話だ。

 

あいつに嫉妬しているとかではない。ただ奴は狂人だ。演じてばかりの一人劇団だ。

行動の全てはアニメやら、漫画やら、から得た薄白な、まさに中二病のまま、子宮から出てきてしまったかの様な。もうそれは、手のつけようがないほどで。

いや良いんだ。別に影響を受けるぐらいなら。ただそれが気味が悪い。

見え見えなのだ。全ての台詞というか、まるで、台本でも用意されているのではないか?と思うほど。単純明快。まさに苦痛の極み。

うろ覚えの歌、歌詞の分からない歌を永遠と耳元で「らららー」「うううー」など、老人の呻き声ではないかと思う様な気味の悪い、声で歌われている様な感覚だ。

 

わかるか?台本わ用意されている。けれど、それさへ、微妙なのだ。

無理やりというか、なんというか、違和感がありすぎる。

そもそも、人間。アニメの中のキャラクターを真似しようったって非現実的なのだ。

 

そして、常に人を見下している。自分より、高いステータスの人間たちと絡むと、自分が見下されるリスクがある。それを分かっていて、彼は、自分より下のステータスの人間と絡み、見下す。

悪魔かこいつは?嫌い。いやそんなレベルではない、もう呪ってやりたいぐらいだ。

ああ、皆さんは思うでしょうねえ。こんな文を書いて、いる時間が勿体無い。

あいつに負けていると。

 

いいえ。そんなことはない。

私は今念力を飛ばしている。悪霊、呪い。全てを奴に飛ばしている。

うざったいやつのことを、毎晩、息を吸う様に考え、脳の中で、抹殺する。

そうして気がつく頃には、うざったい奴は不幸になってゆく。

 

呪ってやるよ。わら人形でもなんでも、釘を滅多刺しにしてやる。

じっくりと端の方から、痛めつけてやる。

ガズバーナじゃダメだ。ライターでも強すぎる。もう、暖炉から出る暖かな風で焼き殺してやりたいぐらいである。

じっくり、と蒸し焼きにしてやるのだ。

 

ああ。人を呪えば穴二つというがな、良いんだ。それで、一緒に呪われて、一緒に地獄へ行こうではないか。私もそれは腹を切って、いたしてやる。

本当にムカつくなどではない。