2020-08-10 月夜の晩に、ボタンが一つ。 幼少期の頃読んだ『銀河鉄道の夜』が偶然。 米津玄師の新曲「カンパネルラ」と結びついた。 いや、必然なものだったのかも知れない。 出会いとは不安定な地盤を往き来する鉄道の様で、この先。 どこに停車するのかは分からない。 交換価値の無いボタンでさえも、捨てる事の無かった中原中也の様に 僕は『月夜の浜辺』を歩いているのだから。 短編 成瀬ルカ